芝居を手にした黄兎の日々

芝居を再び手にした私が繰り広げる、やや外れた日々。
でも、きっと面白い日々に違いない。
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「蝶と街灯」が没になった理由

今読み返してみると、整頓したつもりが、この作品は物凄くぐじゃぐじゃの
ままだなぁということがよくわかります。いくつかのことがごちゃごちゃの
まま平行して進んでいるせいかと思います。
これで4稿まで直したとかいうのは非常に恥ずかしいです。
しかし、朗読作品として自己満足の域で公開するとしたら、当時、
これが精一杯だったのだと思います。

えっちらおっちら加筆修正をくり返しましたが、なんせ素人。
叙述トリックも雰囲気で、乙一先生っぽさをイメージして書いただけです。
やはり、雰囲気だけで書けるものではありません。
それでも何とかぎゅうぎゅうに固めて形を作って、これで朗読作品に
できるかな?と思ったところで、私はあることに気が付きました。

叙述トリックを音声で行うのは難しい、という恐ろしく基本的なことでした。

朗読するときには、どうしても小学生の僕と大人の僕は演じ分けなければなりません。
そうしないと、最初の方で主人公は小学校6年生だと思い込ませられないし、
最後の方で実は大人の僕が振り返っていたんだということも分かってもらえない。
文面ならごまかせることも、音声になるとごまかすことができなかったわけです。

さて収録しようかな、という所でこの事に気づき、この作品は没になりました。


この後、私は通勤途中で「メロン戦争」を思いつき、作品にすることになりました。
そしてこの段階で、「蝶と街灯」のことはすっかり忘れてしまっていたのです。
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「蝶と街灯」を書いたときのお話

この作品は、「眠る駅」という朗読作品の後に収録・公開される予定の
ものとして書いていました。
「眠る駅」は、私の個人的感情を主体にして書いたものだったので、
次の作品は、誰か別の人をイメージして書きたいなと思っていました。
ちょうど、私より先に実家に舞い戻っていた弟を思い出し、
次は弟の立場や視点、考えそうなことをベースにして何か書けないだろうかと
考えました。弟ならではの悩みや、私とは違う立場での苦労、そんなことを
書けないものだろうかとおぼろげにイメージしていました。

そこで思いついたのが、「私よりもあいつは進路に困っていたなぁ」という
ことでした。その結果、「主人公(男・弟という位置)が、岐路に立たされる
話」を書くことにしました。
岐路、という言葉を使うと重たいのですが、分かれ道とかそういう感じで
考えて、単純に「岐路=進路」ということにしました。

乙一プロット(※1)を参考に、大まかなあらすじを決め、とりあえず
最後まで話を書き進めて、B6のノートに7ページの作品に。
朗読の時間が15分以内くらいなので、「眠る駅」の文字数を参考にして
膨らませることにしました。
3ページくらいまでは、単に進路に悩むという話で書き進めていました。
単純な道筋を書いているつもりが、色々アイディアが出てきて、
結局ごちゃごちゃしたままでした。
そして、主人公の姉が登場する場面で、叙述トリック(※2)のようなものが
使えないだろうかとひらめいたのです。





ここが問題の叙述トリック風なものが生まれたページ。
姉が出てくる部分で、今と昔をスイッチするという手法。
最初は「姉ちゃん」と時間軸がそのままの呼び名になっていたが、
その後、時間軸を変えるということをひらめいて、
「姉さん」と呼び名を書き直されている。
最初はこのトリックのようなものがなかったということがわかる。
最初を書き始めた段階で、これは普通の、説得力も無い話になって
しまいそうだなと思っていたので、ここでこういう手法を取れたのは
救いだったとしかいいようがありませんね。
…っていうか汚いプロットノートですね。



1作目(眠る駅)はストレートな作品になっていたので、
2作目はちょっと変わった話にしたいと思っていました。
そこで、ひらめいた叙述トリックのようなものを生かし、
音声で叙述トリックができないかと思ったわけです。
ちょうど姉が帰ってくるシーンで、主人公の過去の話と今の状況を
切り替えることができそうな感じでした。
そこで、途中から路線を変更。過去を振り返る僕(主人公)という設定に
しました。そうなると、過去を振り返る動機なども必要です。

この話は岐路に立たされる話にしたかったので、
小学校6年生の時の僕は進路に迷っています。
これをそのまま生かして、1つの進路をとった主人公がなんらかの形で
過去を振り返っているという設定にできるんじゃないかと思いました。
そしてその時に浮かんだのが、乙一先生は叙述トリックが好きだろう
ということ、そういうだまされる作品が私も好きだということ、、
キノの旅等を書いている時雨沢恵一はあとがきで遊ぶのが好きだったな
ということでした。

この主人公も変わったあとがきを書いたということにしよう。

そういうことにして、色々なものをミックスさせながら
大まかなプロットが出来ました。

ノートにプロットが出来た時点で、パソコンでの作業に切り替えました。
プロットを打ち込みながら流れを整頓。それから、話を詳しく書いていきました。



※1【乙一プロット】某ガガ○編集部・編の「ライトノベルを書く!」という雑誌に
乙一先生がプロットを公開しながら、どう小説を書いていくかを追った企画。
そこで、1つの作品が出来るまでをプロットを公開しながら説明していました。
起承転結の4部構成をつくり、簡単な話を組む。それに少しずつ肉付けをしていくという
書き方でした。

※2【叙述トリック】小説という形式自体のもつ暗黙の前提や、
偏見を利用したトリック。典型的な例としては、前提条件として記述される
文章は、地の文や形式において無批判に鵜呑みにしても良いという認識を
逆手にとった物が多い。
登場人物の話し方や名前で性別や年齢を誤認させる、劇中劇を交える、
無断で章ごと(時には段落ごと)の時系列を変えることで誤認させるなどがある。
wikipediaより
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乙一小説再生工場 に投稿した頃のお話

去年の夏、とあるwebサイトでこんな企画が持ち上がっていました。

「乙一さんが、あなたの作品を再生します。
 没になった小説や書きかけの小説があったら、
 乙一さんに投げてみませんか?」

要は、自分の没小説を乙一先生がリメイクして、全然違う作品に
したりしますよ、という企画なのでした。


ここで申し上げておきますと、私は乙一先生のファンです。
普通か信者かは自分では判断しにくいですが、割と信者に近い
方のファンだと思います。
文庫化が待ちきれなくなって買ったハードカバー、
インタビューが載っているからと手に取った雑誌、
「買う価値がない」と言われている某旅行記本の購入…。
部屋には、乙一先生の本のみを入れた本棚の一角があります。
(同様に、ラーメンズの棚もあります。)
ちょっとキモイですね。

そんないちファンの私が、そんな企画があがって飛びつかないわけが
ありません。ファンレターは読んでくれないかもしれないけど、
これは仕事だから投稿した小説は読んでくれるんじゃないか?
そんな期待だけを胸に私は投稿できる作品を探しました。


私は物書きではありません。
ですが、HP(※1)で、サウンドドラマや朗読作品を作っています。
朗読なんかは、プロの方の作品を使えれば一番いいのですが、
そこは色々問題があり、朗読をしたいのならばもう自分で作品を
書くしかないというところに辿りついていました。

そういうわけで、いくつか私も小説のようなものを書いていましたし、
没になった原稿もいくつかありました。
しかし、この時私の中である程度完成された作品(※2)は既に朗読作品として
HPで公開済みになっていました。
そして、その他で完成している作品(※3)は、朗読作品にするためのもので、
後は収録するだけというところまで来ていて、投稿できないものでした。

それでも、他に朗読用に書いたものがあるかもしれないということで、
パソコンのフォルダをクリックしては閉じ、クリックしては閉じを
くり返していました。

そんなとき、同じ朗読用のフォルダに入っていた一つの作品を見つけました。
第4稿まで改稿されており、字数もまあまあ、そして何よりも、
乙一プロットの手順で書かれた作品だったのです。

それが、「蝶と街灯」でした。



※1【HP】私の個人サイト「Yellow Rabbit」のこと。http://yellowrabbit.for.cx/
※2【ある程度完成された作品】「眠る駅」「つきはいつも」「メロン戦争」の3つのこと。
HPの「playlist」から聴くことが出来ます。
※3【その他で完成している作品】「短篇三連作」の朗読作品で、まだ公開されていない短篇2本のこと

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オツイチ小説再生工場の始まり

去年の夏、とあるwebサイトでこんな企画が持ち上がっていました。

「乙一さんが、あなたの作品を再生します。
 没になった小説や書きかけの小説があったら、
 乙一さんに投げてみませんか?」

要は、自分の没小説を乙一先生がリメイクして、全然違う作品に
したりしますよ、という企画なのでした。


それが、今年になって本格的に動き出しました。
こっそりブログにリンクも貼ったりしてみました。


理由は。


【小説】
オツイチ小説再生工場
http://renzaburo.jp/



オツイチ小説再生工場 工場日誌
http://blog.shueisha.net/otsuichi/




少しずつ、さかのぼって私も話をしていいでしょうか。
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目に見えるプロとの差

全然芝居とは関係無い所でですが、プロってスゲー!!!
って思いました、今日。
目に見える力の差って凄く大きくて、あぁ、こんなにも違うんだと。

私はその分野のプロを目指してないけれど、凄く勉強になりました。
いや〜、本当凄いとしか言いようがない!

本番まで1週間となってきたので、それについては公演が終わったら、
ぽつぽつと話していきたいです。
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よく読まれてます☆ どうでもいいことから壮大なことまで答えてます。











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