芝居を手にした黄兎の日々

芝居を再び手にした私が繰り広げる、やや外れた日々。
でも、きっと面白い日々に違いない。
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【舞台】Like Dorothy

同じ舞台作品を違う場所で公演するというご縁をきっかけにして
お知り合いになった、福井の役者さん。その方が公演をする、
というので観光+観劇に、福井に行ってきました。

他の地域で活動しておられるアマチュア劇団さんの公演を
生で観るのは初めてです。少しメールでやりとりを
させていただいた時は、どこも地方では同じような悩みが
あったりするんだなぁ、ととても共感を覚えました。

福井は高校演劇も盛んですし、Twitterを見ていると
自主映画を撮られている団体さんもあります。
そういった、「お芝居をすること」が盛んな地域の
演劇に触れて、勉強できることが沢山あればいいなぁと
思って向かいました。


ZAN-Project 4th act
「Like Dorothy」
作 倉持裕
演出 松代屋薫

2019年6月15日20:00〜
at 越前市 演劇工房道しるべ 第2工房
中央真ん中辺りより観劇


https://zanproinfo.wixsite.com/home


ペンギンプルペイルパイルズの倉持さんの作。
「ファンタジックな設定におけるテンポの良い会話劇」
という一文でどんな作風かは何となくわかりそうです。

そんな倉持さんがM&OPlaysプロデュースに
書き下ろして演出をしたこの作品。
M&OPlaysって面白い作品しかないイメージがあります。
(「みんなシンデレラがやりたい」とかもそうですし)

倉持さんの作品は一度は見てみたいなぁと倉持さんが
PPPPで「ワンマン・ショー」をやった後くらいから
思っていたので、今回見られてラッキーと思いました。

この作品をチョイスしたセンス、とてもいいなぁ〜と
公演情報を見た時から思っていました。
twitterかな?こういう作品がここで見られるとは〜
という事を言っておられた方がいたので、福井では
どんな作品が好んで上演されているのか興味深く思いました。


最初に客席に入って思ったのが、お客さん層が若いな〜
という事でした。高校生〜50代くらいでしょうか?
こんなに若い方々が楽しみにしてお芝居を観に来ている
というのが当たり前のことみたいになっているのが、
本当に素敵だなと思いました。
また、客席の雰囲気もとても良くて、開演前から
楽しく観ようと思っている雰囲気が伝わってきました。
(もちろん、関係者も多いな〜というのは感じましたが、
役者同士うんぬんというのを抜きにして、関係者が
好きで見に来ているというのもとても良くわかりました。)

前説の演出も工夫されていて、そこからお客さんへの
注意事項もそうだけれど、笑いも多く起きていて、
こういう反応がすぐ出てくる雰囲気や空気、そういった
土壌があるんだなっていうのがいいなぁと思いました。
一緒に行った旦那ちゃんは
「お客様を楽しませようという姿勢がとてもいい」
と言っていました。

もちろんどこで舞台をやっても「楽しませよう」という
気持ちはあると思います。それが真面目な方向だけでなく、
お客さんの方を向いていて、自分たちも楽しく、
お客様にもそれを届ける、という余裕のある感じが
いいなぁと思いました。


※本家CM

「オズの魔法使い」のドロシーのように、3人の従者を従えて、
天敵に挑むヒロインの活躍をシュールに、ユーモラスに、
ファンタジックに描く、倉持ワールド全開のコメディー。
(youtubeのコメント欄より引用)



シーンの切り替わりでドロシーのような立ち位置である
マッツのナレーションが入ります。
このナレーションを生かして、回転舞台を使った
場転が面白いと思いました。
(回転舞台は自分も東京で舞台をやった時に使った
ことがあるのと、新潟のえんとつシアターでダルカラの
「演劇」を観た時の2回くらいしか観たことがないかも)

倉持さんの「テンポの良い会話劇」も、台詞量が結構
あったと思うのですが、気にならないテンポの良さで
進んでいって、地力のある役者さんたちが出演している
舞台だなと思いました。
なかなか、聴きとれるレベルできちんと台詞を言える
っていうのは簡単にできることではないと思います。
また、舞台に立つということもしっかりできていて、
基本がしっかりしている役者さんたちだなとも思いました。


登場人物は8人と、そこそこの人数なので、下手をすると
似たような感じになってしまって混乱も起きそうです。
ですが、キャラクターがそれぞれ立っていて、キャラで
それぞれの立ち位置がわかるというのが凄いなと思いました。

また、動ける役者さんがほとんどで、身体が動くことで
できること、伝えられること、演出としてできることが
増えるんだなというのがとても分かりました。
そういうお芝居と演出が可能になるというのは強みだなと
思ったし、きちんと身体からお芝居をつくるということを
やっているんだなと思いました。

個人的にはあの犬(魔物)的なやつが最高に好きでした。
ああいう感じで全力でバカなことやるの最の高です!!
や〜、いいな〜あれ、わたしも混ざりたい〜(笑)
あそこまで振り切ってやり切れるというのは強いなと
思いました。



全体的な感想をまとめてみました。
さて、ここからはいつものように、気になったこと、
もっとここを気にしたらよくなるんじゃないかな、
というようなことを自分なりにまとめておこうと思います。

あくまでも私が思ったことなので、これが正解ではないし、
むしろ、お客様からのアンケートが全てだと思います。
お客様からのアンケートで充分な方は、必要ないかなと
思います。

また、出演されていたキャストさんや、団体さん、
福井の演劇、お芝居全てが大好きで、それら全てに
何かを言ってほしくない、という方は読まない方が
よいと思います。
私の感想を初めて読む、という方は特に注意を
お願いいたします。他の観劇の感想を読んでから、
読むかどうかの判断をお願いいたします。


それでも良いという方のみ、「続きを読む」から
お願いいたします。




■演劇は平面で立体


先ほど、ナレーションと回転舞台を使った演出が
面白かった、という話をしました。
どうしても暗転+ナレーションっていうのは単調に
なるし、回転舞台で転換をしてしまうというのは、
この劇場だからこその演出だろうし、上手いなと
思いました。

勿体ないなと思ったのは、回転舞台の背景が
平面にならざるを得なかったことです。

演劇は横と奥行き、高さがある空間を使える
はずなのに、正面から見るというのが通常で、
見ている人は平面の絵として見ていることに
なるんじゃないかと思います。
(どこかでそんな風に聴いた気もしますが)

だから、エチュードや舞台の絵作りで気を付けるのは、
高さ、高低を取り入れるということ。
横の移動はできるけれど、高低の移動というのは
意外と無意識では難しい。だから、舞台上に高さの
あるセットを作ったりして変化を出す。
(私は高低、結構気にします)

今回は奥行きが完全に封じられてしまっていたので、
左右の移動でしか変化を付けられなくて、
最初から最後まで平面の絵を見ている感覚が
とても強かったです。

最後に煙突のシーンが下手に出たけれど、
とても窮屈そうだったし、その距離感で会話するのは
ちょっと違和感があるなぁと思って見ていました。

動ける役者さんがほどんどだったのに、左右の動き
だけしか生かせなかったのがちょっと勿体ないなと
思いました。

背景部分に暖炉などの立体物があったので、
変化がありましたが、灯りとか窓の感じとか、
ちょっとした装飾も立体にできるなら、
そうした方が良かったかなぁ...という気もしました。
(予算や人手、時間や技術的なものもあったと
思うので、難しかったから舞台のような形に
なったんだろうなぁと思ってはいます...。)


■台詞が聴き取れるという事

劇場の問題で雨音との戦いになったようですが、
私は台詞に集中していれば、雨音は気にならない
レベルでした。

一所懸命声を出そうとしなくても、
細くても強い声(発声)だったり、小さくても
通る台詞であれば、そこまでしなくてもよかった
かなと思いました。

大きい声で台詞を言う、小さい声で台詞を言う、
というところは割と意識すればできると思います。
それを、小さい声だけれど大きな感情で話す、
小さい声でも大きく届かせるというのは意外と
難しかったり、技術がいると思います。

大きく出していない声でも普通に聴きとれたので、
そういったシーンがもっと多くても良かったのかな
と思いました。声が若干枯れている役者さんが
目に付いたので、それが耳に入る度に、役ではなくて
役者さんのことを強く意識させられてしまいました。

声がかれていてよくないのは、声が聴き取りにくい、
ということではなくて、演じている役が、声が枯れている
役ではないということです。(役として枯れていた方が
よかったり、演出であれば枯れていた方がいいです。
その場合は枯れていても聴きとれるようにする訓練が
必要だろうなぁと思います)

だから、枯れているのが耳に入る度に、役ではなく、
役者さんという所(現実)に引き戻されてしまうのです。
細かいところだけれど、お客さんを楽しませる、という
面白さ、ではない部分にも少し気を向けて貰えたら
いいかなと思いました。


■入りの芝居と抜きの芝居

全体的に見ていて、面白いという部分も多かったけど、
それ以上に見て疲れてしまいました。

怒る...というか、言い合うシーンも多かったせいで、
力を入れる芝居が続いたからかなぁと思いました。
こういったシーンをどう演出するかで、見やすさや
見ている人のシーン、あるいはキャラクターの
受け入れられる度合いが変わるように思います。

言い合っているからといって、声を大きくしなければ
ならない必要もないし、怒りの感情だけで言い合いを
しなければならないこともないと思います。
内面は怒っているけれど、口では余裕ぶったり、
笑っていることもあるだろうし、それができるキャラと
できないキャラもいると思います。

また、囚人の3人でやりとりをしているのも、
細かい3人の人間関係が意外と見えにくいなと
思いました。

それぞれの力関係であったり、言い合っている中で
最初に謝ったり、力を抜けるのは誰か。
台本を読めば台詞からわかるだろうし、そこで
抜いた芝居をしたとしたら、周りのふたりはどう
反応するか、力の入り、抜き具合はどう変わるか。
弱いキャラクターだからといって、最初に力を
抜くのはそのキャラクターという限りではないと
思いますしね。

外側のお芝居で、というよりは、内面とその台詞で
「どう行動したいか」「相手をどうしたいか」
というのをはっきりさせていけばいいのかなと
思いました。

それがあった上で、相手の台詞を受けて返す、
というのを丁寧にやっていったらいいと思いました。


■お芝居を受けて返して役でつながる

ひとりひとりのキャラクターはしっかりしていて、
役者さん自身も器用な方、しっかりお芝居ができる方
ばかりだったと思います。自分でどうしたいかを
考えられる役者さんが多かったように思いました。

けれど、そのキャラクター同士がつながらない。
キャラは立っているのに、バラバラに見えてしまう。
単純に相手のお芝居を受けて返す、を丁寧にやれば
上手く流れていけるだろうなと思いました。

それが流れて行けば、大きく、お芝居全体の緩急も
生まれるだろうなと思いました。

全体的に言い合っている、ギスギスしているシーンが
多いけれど、そうではないシーンも結構あります。
また、コミカルな演出でお芝居を作っている部分も
あって、それが良いアクセントになっていたと
思います。

どちらかというと、そのコミカルな、少し大きめの
お芝居を生かして、全体的な雰囲気をそちら基準に
していって、後半や途中のマッツの告白のシーンを
ぎゅっとシリアスにしてコメディの要所を締める、
という感じにできたらよかったかなぁと思いました。
(今の感じだと、大声で言い合っている印象が
強くて、マッツのシリアスなシーンとの落差が
あまりない感じに見えているような気がしました。)

この辺りは演出かなぁと思います。
役者さんたちは演出の手を入れたらできる方々が
多いと思うので、全体の緩急の演出やキャラクターの
行動と感情の流れを丁寧に演出して欲しかったなと
思いました。
もうちょっと稽古も詰めて行けたらよかったのかなと
いう印象もありました。(本番の舞台の感じから、
さらに全体と細かいところを詰めて本番を迎えられたら
かなりいい感じだったような気がします)



■「ライクドロシー」をどう演出するか

本家舞台の感想を読んだときに
「オズの魔法使いをベースにした話だと思ったのに
全然関わりが無い話だった」
「キャストがかかし、ライオン、ブリキ、ドロシー
と呼応していると思ったのにそうじゃなかった」
というような感想を見かけました。

最初に引用したように、

「オズの魔法使い」のドロシーのように、3人の従者を従えて、
天敵に挑むヒロインの活躍をシュールに、ユーモラスに、
ファンタジックに描く、倉持ワールド全開のコメディー。
(youtubeのコメント欄より引用)


という煽り文がかかれているので、よくよめば、
「ドロシーのように」という意味で
「Like Dorothy」という使い方をしているんだなと
思います。
そこをお客さんが見落とすような広報だったか、
プロモーションとして伝え方が適切ではなかったのか
わかりませんが、その点でがっかりするという
お客さんがいたのは残念でもあり、オズの魔法使いが
好きだから、気になって観に来てくれるという
お客さんがいてくれたのは凄いことだと思います。

ここでこの感想を上手いこと逆手に取るとしたら、
自由に演出ができるからこそ、本家があまり
伝えられなかった要素を盛り込むのもアリかなと
思いました。

カカシ→知力(知恵)が足りない
ブリキ→心(感情)が足りない
ライオン→弱虫(勇気が欲しい)

アクロがカカシ、バイスがブリキ、リオがライオン、
でしょうか。


今回これを演出として取り入れていたかはわかりませんが、
台本通りにやって本番のような感じだったら、
カカシ、ライオンの感じはわかるなぁと思いました。
ブリキは感情がない、のであって、優しさが無い、
のではないと思うので、感情を抑えて淡々として
いたのが次第に、相手に怒ったり、笑ったり、
共感したり、優しくなったりしていく、という感じに
バイスはなっていっても良かったのかなと思いました。

舞台の感じだと、怒っているように見えて、感情が無い、
という感じではなく、優しさが無い、みたいな感じから
優しくなっていく、という感じがしました。
そういう解釈をした演出や役作りだったならバッチリ
出ていたと思います。

取り入れるかどうかは演出次第だと思いますが、
役作りとしてのとっかかりにするには良いかなと
思いました。


個人的には「Like Dorothy」の「Like」には

「ドロシーが好き」
(囚人3人がなんだかんだ言ってマッツが
 好きになる→結末を見ればそんな感じも)

「ドロシーのように」
マッツが、ドロシーのように生きる、振る舞う
(家に帰りたいという一心で仲間と冒険する。
 兄を取り戻す→家に帰るというのを見れば
 そんな感じも)

「ドロシーらしく、ドロシー同様に」
マッツがドロシーのように、そして囚人たちも
同様に生きる
(これもお話を追っていればそんな感じがしますね)

「ドロシーにふさわしい」
マッツの行動などがふさわしい感じも

という意味が含まれているなぁと思いました。
これも、こういう所から台本を読み解いたり、
役作りに生かしたりできるなと思いました。


「オズの魔法使い」という有名なお話を
ベースにしているというのも、こう考えれば
とても忠実だなと思います。



■感想それぞれ

役者さんや演出など気になったところを
メモ程度に書いておきます。


・マッツ
イスに座って足を組んだりして雑誌を読む
シーンがいい味出してて、一番印象に残ってます。
ああいうのがかっこよく決まる女優さんって
いいなと思いました。
これは役者さんではなくて、演出だと思うのですが、
最初のシーンからマッツが出てきて暫くするまで、
マッツが主人公っていう事に気が付きませんでした。
あれ?もしかしてこれ、マッツの話かな?と途中
くらいから思いました。もうちょっと最初から
マッツも囚人と同じくらいの感じに見えたら
よかったのかなぁと思いました。
感情がすごくはっきりしていて、こんなにクリアに
感情を伝えられる役者さんで凄いなと思いました。
と同時に、感情がぶつぶつ切れて見えるのが
気になりました。あ、ここはこういう感情で、
表現しているんだな、というのは凄くよくわかる
のですが急にこのシーンでの自分の感情を説明
しているような感じに見えたので、全体を通して
細かい感情の流れを掴んで繋げられたらよかったと
思いました。色々なシーンで遊べる役だったので
そのあたりも余裕があれば演出の手が入ったら
良かったなと思いました。


・アクロ
最後のひとりで詩を読むシーンは、とても心細い
感じが伝わってきて上手いなと思いました。
全体を通しても自分の役割をわかって演じているな
と思ったし、自分のキャラクターを生かした役作りを
していて、力のある役者さんだなと思いました。
どうしても独立してしまうキャラクターだったので、
作りにくいとは思いますが、囚人3人というセット感、
最初はバラバラだったけど3人のまとまりになる
というところに上手く3人で落とし込んでいければ
良かったなと思いました。
3人で魔法をあびて小さくジャンプするシーンが、
囚人3人のシーンでかなり好きでした。
あれと、犬(魔物?)と格闘するシーンが本当に
最高でした。あれをやり切れるお三方の力技が
とても良かったです。


・バイス
終演後にアクロ役の大林さんを外で待っていたのですが、
その時に声を掛けていただき、その声を掛けられた感じが
「めっちゃバイスやーーーーーーー!!!」
という感想でした。(笑)
舞台の感じだと、怒っていたり、強い口調というのが
印象に残っていて、それが最初から最後までそういう
イメージだったので、役者さんの「バイスっぽさ」
をもうすこし入れても良かったのかなと思いました。
口が悪い、というよりも、斜に構えているけれど
本当は優しい、みたいなところに持っていっても
可能性としてはアリかなと思いました。
結構前に飛ばす感じで台詞をしていたので、抜きの芝居も
いれて緩急をつければ、全体的に強い口調、という
イメージから緩急のあるイメージに変わったのかなと
思いました。


・リオ
自分の生かせるところを生かしているなぁと思いました。
しゃべり方も、こうすればこういう印象を与えられる、
観ている人にこう伝わるというのがそのまま伝わっている
ような感じがしました。(役作りなのか演出でなのか
わからないですが)
空気を口の中に多く含んでしゃべるようなしゃべり方は
今回のリオの役っぽくて上手いこと使っているなぁと
(役者さんの癖というか、元々こういうしゃべり方も
しているような感じの)思いました。ただ、これだと
聴き取れない言葉が出てきたり、はっきり聞こえない
こともあるので、意識して使っていければ強いなと
思いました。(聴き取れないところは多少ありました)
勇気がなかったけど、自分のできることをやる!
という感じで、パーカッションで大きな音を出す
シーンは、吹っ切れた感じがとてもしてわかりやすくて
よかったなと思いました。ちょっと雑に見えたのも
同時に思ったので、大きなお芝居をするときも
丁寧さがあったらいいなと思いました。


囚人とマッツは、どこかでお客さんに愛されるキャラに
なるというのを意識しても良かったのかなと思いました。
マッツが告白した辺りで、観ている人が共感して、
マッツや囚人たちを応援したくなる。そんな役作りで
あったり、お芝居であったり、演出であったらもっと
魅力的な舞台になったなと思いました。


・スラ―
この背の高さで堂々とされたら、とても市長の息子っぽく
見えて、それだけで長所を使っているなと思いました。
容姿や体格は才能だと思うので、そういうのをちゃんと
使っている役者さんはとても好感を持てますよね!
(今回の役者さんは、みなさん自分のいいところや
生かせるところを生かしていて、それができるっていう
のが凄いと思いました。)
中盤から集中力が切れてきたのか、台詞のミスが
目に付きましたが、何事もなかったかのようにやれば
いいと思うので、役者さん自身がミスを気にしないように
やっていったらいいなと思いました。
中の人が実は兄で、息子を演じていたみたいな下りも、
観ている方が混乱しないように丁寧に演じておられて
良かったなと思いました。

これは演出だと思うのですが、実は兄、みたいな部分を
前のシーンのどこかで入れても良かったのかなと思いました。
ザボットに抱きしめられるシーンとかで、顔だけで
意味深に伝わるような...。(もしそういう演出でやって
いたようでしたらすみません。よくわからなかったです。)
後半で急に実は兄だった、という話になりますが、
突然すぎたのと、その流れが演出として機能して
いないような印象を受けました。舞台で見た完成図に
なるのだったら、複線のようなシーンや表情をどこかに
入れた方が見やすかったような気がしました。
(逆に、全くわからないようにする演出もアリなのですが、
それだったら、前半からそこに到達するまでコメディ色を
強めにして、勢いに乗りつつ、「えー!?」みたいな
流れにした方が驚きが大きくなったような気がしました。)


・チュラビ
マジチュラビずるい(爆笑)ずるいよね〜。
チュラビ役の方の話を、客席で座っているときに周りから
聴こえてきたので、とても人気がある(慕われている)
役者さんなんだなーと思っていましたが、お芝居をみて
納得しました。
これだけ動けて、自分の意図通りのお芝居を伝えられる
のは凄いと思いました。
どういう演出だったのかはわかりませんが、ザボットの
執事的な雰囲気がもう少しあったら周りと馴染んだかなと
思いました。(今だと、どちらかというと忍者とか
手下みたいな印象が強いので、飛び道具だけど浮きすぎて
いるかも...と思いました。)


・ボーク
上手くない!?!?前説の段階でこの役者さんめっちゃ
うまいやろと思いました。前説がとても丁寧だったのですが、
本編の動きや台詞が大きくなるところがちょっと雑な感じが
したのが勿体ないなと思いました。
ボークがコミカルなシーンは、周りの役者さんもテンションや
お芝居の大きさを違和感がないくらいにあわせると
コメディ感があがったのかなぁと何となく思いました。


・ザボット(シーベル)
演じ分けめっちゃ上手くない!!???別人じゃん!!
と演じ分けを見て思いました。出番が少ない割に、
シーベルの方が印象に残っています。短いけれど
印象に残せるキャラを作れるっていうのは凄いと
思いました。
ザボットの方もシーベル同じくらい余裕がある感じで
役作りした方が、大物感が出たかなぁと思いました。
強い口調でしゃべる役がマッツとザボットとふたりに
なるとちょっと印象が弱くなる気がするので、
余裕がある大物⇔余裕があるちょっと頭の弱そうな魔女
みたいな対局に作っても良かったのかなぁと思いました。


そのほか箇条書きで思いつくこと
・コミカルな所はサスとか使って面白くしても
 良かった気がした。チュラビが飛ばされるときは
 無駄にそこにサスが当たるとか。ホント無駄だけど。
・犬(魔物??)のシーンが最高に好き
 (大事なことなので3回言いました)
・当パンカラーで羨ましい。枠とか裏面の船のマークが
 とてもかわいい。色も可愛い。
・雨でお疲れさまでした。受付の前にもう一個テントが
 あって待機とかできたらいいなと思った。
 客だしとか雨の時は劇場内でできないのかな。
 (やってた?)
・駐車場の停め方が事前になんかわかったらよかった。
 (道路だから事前にお知らせするのは難しいそうだけど)
・前説がとてもいい。お客さんも受けててお客さんもいい。
・衣装のお洋服破けるのとか大変だったと思うけど
 見ていてとてもよかった。
・武器が平面でちょっと残念。
・背景の窓は、ガラスの部分は抜いてプラシートみたいな
 のを貼っても良かった気がする
・シーベルがとても可愛い
・バイスの髪型が特にカッコイイ
・アクロ=筋肉
・役者さんがみんな自分の良さを出していて演じていて
 個々の地力が凄いあると思った。
・その分周りとの関係性をちゃんと作って欲しかった。
 (バラバラに見えてしまう)
・演出の手が入っていないのか、たまに囚人3人が
 同じ間隔で並んでいる時があって気になった
・魔女の杖、とてもいい...(欲しい)


個人的には何を言っても最終的にできる、仕上げられる
役者さんたちだと思うので、全体の流れ、緩急から
細かい部分まで演出の手が入っていればよかったな
と思いました。わかりやすい台本だったので、この感じで
わかりやすくメリハリをつけた仕上がりになったら
もっと見やすかったし、共感、感情移入できる部分が
増えたかなと思いました。(稽古時間が厳しかったのかも
しれないですが。)

プロデュース公演ということで、福井の色々な団体さんから
役者さんが集まっていて、福井の層の厚さが感じられました。
キャストが多い作品もできそうなので羨ましいなぁと
思いました。お客さんも若い子が多くて、そういう子たちに
憧れてもらえる役者さんもいて、とても役者にはいい環境
だなぁと思いました。



結構いつもの感じで書いてしまったので、この感じに
慣れていない方には厳しく感じるかもしれません。
(最近はこのくらいでも「甘くないですか?」みたいに
言われることがあります......。謝罪)
個人的に思ったことばかりなので、これが正解ではないですし、
自分にとって都合のいい部分だけ拾ってもらえればと
思います。また、1回しか見ていないので、記憶違いの
ところもあると思います。その点はご容赦ください。

どんなことが書いてあろうが、お客さんからの感想、
アンケート、そしてカーテンコールの拍手が全てだと
思っています。それを信じてお互い頑張りましょう...!
公演お疲れさまでした。
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よく読まれてます☆ どうでもいいことから壮大なことまで答えてます。











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