芝居を手にした黄兎の日々

芝居を再び手にした私が繰り広げる、やや外れた日々。
でも、きっと面白い日々に違いない。
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演出がすぐつけられる状態って?

先日、えみてんのwebコンテンツ用にお話を聴くべく、
演劇を始めたばかり、あまり演劇を知らない、
経験者だけどそこまでキャリアがない、といった
感じのみなさんとお会いしてきました。

知らないからこそできるっていう強みもあるし、
知らないからこそ時間とお金と人を余計に
使ってしまうっていうこともあるだろうなと
思ったりしました。

そんな中でハッと思ったことがあったのを
思い出したので書き留めおこうと思います。


役者の客演についておしゃべりしていた時
だったでしょうか?
「うちらも客演とか...どうですか?(笑)」
みたいな感じで、話をしていて、
「えみてんは稽古場に来てすぐ演出に入れる
レベルの方々とやることが多くなるから、
舞台経験があんまりない方は無理かもね〜」
ということを言っていました。

この時に、
「稽古場に来てすぐに演出に入れるレベル」
というのは、どういうレベルなんですか?
という風に聴いてくれました。

確かに、それって具体的にどういうレベル
なんだろうな、とか、それこそ演劇を始めた
ばかりの人たちにどう伝えたらいいのか、という
のを思いました。面白い気付きだなと思いました。

この質問をしてくれた人は、バンド経験が
ある方でした。私はピアノをやっていたので、
音楽に例えたらいいかなと思って説明しました。

「バントで集まって練習するとしたら、
 事前に楽譜を暗譜してこれて、
 それを間違いなく弾くことができるというのが
 最低限のレベル。
 さらに、自分はこういう風に弾きたいという
 のを考えてきて、弾けるレベルだったら最高。」

これをしてきてくれたら、バンドの練習を始めた時に、
まず合わせてみて、次はこうしようとか、もっと
こうしたらいいんじゃない?っていう話になるよね?
それを演劇に置き換えるだけ、という感じで答えました。
割りとすんなり、「あ、無理だ(笑)」って納得して
くれたので例えとしてはよかったのかなと思います。


置き換えたとしたら、

事前に台詞を覚えてくることができて、
それを間違いなく演じられる。
(稽古しながら覚えたりするので、厳密にはこの通り
ではないですが。)

どちらかというと、
台本の漢字を読める。(あるいはちゃんと調べてくる)
アクセントが正確。(イントネーション)
なまりがない。
覚えた台詞を噛んだり、間違えたりしない。
というようなことだと思います。

基本では?と思われるかもしれませんが、意外と
アクセントやイントネーション、なまりは稽古で
出たりするんですよね。誰でも間違うことはあると
思うのですが、1回聞いて直せる、あるいは、
自分で間違いに気が付いて直せるくらいでないと...
という感じです。
(本当にアクセントとか直すのに稽古を止めて時間を
とったりすると、結構時間を使うんですよね...)

そして、自分はこの役をこう考えて、こういうキャラで
演じたい、とか、この台詞はこういう感じでは?
という風に、自分が考えたものを稽古場に持ってきて
実際に演ってみせることができる、というのがあれば
すぐに演出さんとのディスカッションや、チェックに
進むことができます。これができる方ばかりの稽古場は
本当に面白いです!

バンドと演劇で違うとすれば、もうひとつ。
演出さんから言われなくても、舞台上で立って、動く
ことまで含めてのお芝居ができる、ということでしょうか。
台詞は言えるけど、動きもつけていきなりお芝居ができる
人って少ないと思うんですよね。基本的に演出さんの
こうしたい、がなければ、動きも稽古をしながら作って
いきます。お芝居をしながら役者さん同士で動いて
つくっていくので、それがお芝居の中で自然にできる
くらいじゃないとちょっと大変かなぁと思います。


こう動いて、とかいうミザンスを演出さんがひとつひとつ
つけていくのって結構大変だし、時間もとてもかかります。
こういうところに時間をかけて、もうちょっと先の
もっと面白くするために演出をつける、というところに
かけられる時間が少なくなってしまうと勿体ないと
思うのです。

劇団さんによって色々なスタイルがあると思うので、
これが良いとか悪いとかは思いません。
えみてんでは、より面白くするための、先へ進むための
演出をつけたり考えたり、役者が試行錯誤する稽古場で
あって欲しいなと私は思っているので、天神さんに
私はお願いしています。
もちろん、天神さんは天神さんの演出プランやポリシー、
コンセプトがあるので、それを優先してはもらっています。
(イメージ重視のキャスティングとかね。)
ただ、せっかくプロデュース公演形式をとっているし、
ストレスの少ない稽古場、と言ってもらえたこともあるので、
そういう役者が稽古をする上でストレスが少ない稽古場で
ありたいなとは思っています。

自分のお芝居に集中して色々稽古ができる環境っていうのは
本当に面白いです。そういう稽古って本当にやっていて
面白い。ちょっと無理かなと思っても、自分よりも
お芝居が達者な人に追いつこうとか、盗んでやろうとか、
そういう意欲がある人にとっても面白い稽古場だと
思うし、集団だって思います。勇気がいるかもしれない
けれど、それを飛び越えて一緒に舞台に立ってくれる人が
いてくれたらいいなって思います。
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