芝居を手にした黄兎の日々

芝居を再び手にした私が繰り広げる、やや外れた日々。
でも、きっと面白い日々に違いない。
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演劇ムーブメントえみてん2018年公演「うそつき」を終えて

演劇ムーブメントえみてん2018年公演「うそつき」の
全公演が終了しました。所属している劇団と違って、
自分達が主導で動かす公演って、本当に大変なんだなぁ
というのを痛感しました。
その分、好きなようにできるから、また楽しさの質は
違うんだけれど。何をとるか、なのかもしれないですね。

さて、公演が終わって、事務作業とか片付けとか諸々
残っているわけですが、どこかで区切りをつけないと
いけないわけで。

メモがてらに、お芝居、役作り、演出的なことを
中心に書き留めておこうと思います。

いつもの調子で書いていくと思うのですが、
多分、演劇を内側から見たことがない方、
お芝居をやったことが無い方にはさっぱり意味が
わからない、という部分も出てくると思います。
わからなくても、何となくこのふたりが頑張ったん
だなぁというのだけ汲み取っていただければいいんじゃ
ないかと思います。

一応気になったアンケートとか、そういうのにも
何となく答えがでるようなことも盛り込んでいくと
思うので、その辺りのことは察していただければ幸いです。

割と劇団フロンティアの、自分が出ている公演でも
厳しめに書くこともあるのですが、えみてんは
それ以上に多分特別な感じがあるので、他に比べたら
ぬるい部分も結構あると思います。ピンポイントで
厳しい部分もあるかもしれないけど。
えみてんはできれば続いて欲しいし、続けるために
気を遣う所も沢山あるので、その点は汲み取って見逃して
いただけたら嬉しいです。(フロンティアはね、あんまり
気を遣ってないからね。笑)



■演出が向かうところ

この作品を持ってきて決めたのは天神さんです。
えみてんの公演のずいぶん前に、別の何かで
台本を探していたことがありました。
その時に、
「この『うそつき』っていうのもいいんじゃない?」
みたいなことを聞いたことがあって、
その時はうん、そうだね、くらいで話を
流していた記憶があります。

アマヤドリはとても好きで、多分私は
ああいうお芝居が出来るようになりたいんだ
(あるいは箱庭円舞曲)と最近思っています。
だから、この作品にする、と聞いたとき、
こんなに難しい作品を本当に演じきれるのかな、
と思った記憶があります。

公開台本なので、みなさんも読んで再確認したら
わかると思うのですが、この作品は、
「誰がうそで誰が本当」というのを
割と演出で決められるように出来ています。
どう解釈してどう演出するかで、
難易度が変わってくると思うのです。

私と天神さんで2役ずつ担当して最初に
本読みをしたとき私の中で難易度は☆4くらいでした。
結構重めにふたりとも読んでいたと思います。
このままだったら絶対に難しい。
多分そんな風に少しは思っていたと思います。

その後客演のおふたりが決まって、稽古を始めて、
チケットが売れ始めて、お客さんは思ったよりも
演劇をあまり見たことがない人がくるんじゃないか、
という話を天神さんとちょっとだけしました。

その辺りなのか、客演さんが決まったあたりなのか、
天神さんは演出方向を
「わかりやすくて、観ている人があきないもの」
というシンプルなところへ持って行くことに
したような感じでした。
緩急とテンポ、空気の変化を感じて、
それを面白いと思ってもらう。
キャラクターをしっかりつくる。
4人のキャラクターの差を意識し始める演出も
最初から結構話をしていました。

方向が決まったあたりで、私は少し葛藤があって、
この台本でリアルを追求しないというのは、
広田台本の持ち味が、意味があまりなくなって
しまうかもしれない。
読んでいた台詞の裏と巧妙な駆け引きを見せない、
というのに残念な気持ちもありました。

ただ、結果としてこの演出方向にしたのは
英断でよかったと思っています。
多分、台本に今より踏み込んだ演出にするとしたら、
ここまでの完成度にはなっていなかったんじゃないか
と思うからです。
圧倒的に時間が足りない。
公演を終えて考えると、そう思います。

だから、何か物足りなく感じた人は、
私たちの公演にそれを求めていたんだなと思うし、
それほどの期待をかけてくれたんだなと思うし、
そして申し訳ないけれどこれが演出です、という
気持ちです。
多分思っている以上に、天神さんはシンプルな
人だって思います。
私が何となくそういうのは今まで公演をやってきて
分かってきているし、どこかのタイミングで
同じ事を思ったことがあるから。
逆に言えば、シンプルな見え方はきちんと
演出通りに伝わっていたのだろうと思います。

「難しかった〜」と言っていたお義母さんは、
そういいながらも、
・スランプがちょっと変わっていること
・動きも他と違うけれど、人間かな、と思って観たこと
・最後まで分からなかった〜
という風に、何となくキャラクターを掴みながら
観てくれていました。
この作品は確かに難しいけれど、その中でそれなりに
ポイントをかいつまんで見るという方法があるような
気がしました。

何となく私の中で葛藤も最初はありました。
それでもやりたいって思うのは、それが演劇関係者の
ために、ではなく、お客様に楽しんでもらうためだ
っていう信念を優先させられる演出さんだから。
私はどうしたってプライドがあったり意地があったり
するから、そういう決断ができないだろうと思います。

それに、演劇関係者のかたにそう思われても、
きっと、ここまでのお芝居をやっているという
凄さはその方たちはわかっているって思えるから。

今回はテキストの裏読みなどの共有をほとんどやって
いません。その瞬間瞬間に反応して、それを繋げていく
という作り方でした。ところどころ共有した方が
良い部分はもちろんあったので、そこは共有を
していました。そういう部分は演出として役者さんが
うまく消化してくれていたと思います。


■キャラクター、役作り

全体の方向性が決まってキャラクターもそれぞれ強めの
キャラクターを意識して作っていく感じになりました。
観ていただいた方はわかると思うのですが、
ちょっと私は特殊な感じのキャラクターでした。

言われたのは、
・あまり動かないこと。(動きを整理すること)
・声は新谷真弓さんの感じで、自分の一番イイ所の声を
使うこと。
シーンごとに演出を付けられたところは多々あるけれど、
役作りとしてはこのふたつが大きなところでした。

自分の中にはあるものだったので、多分今までの
天神演出よりは悩まなかったなぁと。
細かく直したことは多かったです。特に、こういった
声を使うことで心配なのが、「聞き取れないこと」
そこは意識して、声が反響しすぎないようにとか、
淡々とするので、語尾などは意識してしゃべるという
のはそれとなく気にしながらやっていました。

ストーリー上、「エレファント」というものが
この世界にはあって、それが「人型」であったり
「鳥型」であったりすること。
登場人物のナイルはエレファントの開発者であったこと。
今もエレファントは存在しているということ。
板垣が狙っているのはそのエレファントではないか
という疑惑をナイルが持っていること。
(=ナイルの近くにエレファントがあるのではないか
 ということ)
それらが少しずつ情報として与えられていって、
次第に観ている人が気づきはじめる、という
流れもありました。

気を付けたのは、前提として、スランプはエレファントで
あること。それを、最初はお客さんに
「なんか変なキャラクター」
「ちょっと頭が弱いのかな」
くらいに思わせておく(=喋り方とかで
ひっかかりを持たせておきたいという演出)けれど、
最終的にそれが
「スランプがエレファントだからこうなのか」
というところに落とすこと。
全然自分の力ではなく、他のキャラのお蔭で、
そういう風に魅せてもらえたなぁという感じでした。
周りの役者さんが達者だったのだと思います。

今回一番しんどかったのは、感情を殺すこと。
感情はあるけれど、スランプとしてはそれが
何かはわかっていない。
感情表現は「怒る」「笑う」などを「形だけで
表現する」「声のボリュームだけで表現する」。
私の中では感情から表現を出しているんだけれども、
それを出す前に一回切り離して、客観的にして出す。
この作業を意識的にしている最初のシーンから、
板垣と接する時間が増えることで切り離しを
少しずつ曖昧にしていく、という感じでした。

それが、スランプの長台詞(クッキーが佳作に入選のシーン)
に最終的につながって、今までにないようなスランプの
感情が表に現れてくるというシーンに繋がっていきます。
ただし、完全に感情がでるわけではないので、
あくまでも「何かわからないものが内側にあって、
自分ではボリュームをあげているだけのつもり」
という感じ。
ここは最後の最後までなかなか演じきることが出来なくて、
千秋楽の最後の1回は自分で何とか納得のできるものが
できたかなぁと思っています。

最初の板垣が来たシーンをもっと無機質にやっても
よかったかなぁと思ったり、明確に少しずつ
人間に近くなっていくように魅せたりもした方が
よかったかなと色々思いましたが、
自然な感じで、と思うと、本番の感じで良かったのかなとも
思ったり。板垣とのシーンの前後で接し方や
しゃべりの柔らかさが変わる、
というのは何となくわかりやすいようにというのは
意識してやったつもり、と思っています。
あとは、人によって接し方が違う、時間経過で違う、
っていうのも今までにやったお芝居の中では一番
気にしたかなぁと思います。

結構感情と台詞を連動させて覚える派なので、
台詞は本当に今回覚えるのに苦労しました。
なかなか覚えられない!
あと感情を表に出せないっていうのがとても
辛かったです。(笑)

ただ、これは私が深く演じすぎないようにしたのかなぁ
という気が、公演が終わってからしてきました。
どうしても細かく裏を考え過ぎたりして
しまうので、他のキャラクターとのバランスを
考えて、深くしないためのキャラクター付けでも
あったのかなぁ。(いや、多分普通にこういう
キャラが面白そうだからだろうと思うけど)

それから、シンプルゆえに、基本を大事にしてやろうと
思いました。
キャラクターの奇抜さに引っ張られないように、

・まっすぐ立つ
・言葉が聞き取れるようにしゃべる
 (特に淡々と速くしゃべるところ)
・表情ははっきりと、常に、ではなく、ポイントで出す
・動きはくっきりと、最小限で最大の見せ方にする
 (これは演出さんから、あんまり動かないでと
 言われていたのもあったので)

やっていることは本当に基本の基本ですが、
周りの役者さんがそれを自然に出来てしまう人たち
なので、自分が疎かに見えないようにというのは
気を付けました。どうしても似た力関係の役者さんと
共演すると、無意識で観ている人は比べてしまう
ということもあるだろうなと思ったからです。
また、今回のキャラクターに限って言えば、
多少わざとやっているのかな、という動き方でも、
人ではないから、という言い訳をしてしまえると
思ったこともあります。(笑)

お話が分からなくても、キャラクターをしっかり立てて
いれば、お客さんがそこを頼って観てくれる、という
こともあると思います。難しい作品だからこそ、
楽しむところをシンプルにしたというのはそれはそれで
面白いなぁと思いました。

終演後、小学生くらいの女の子が、スランプの真似を
しながら話しかけて来てくれて、それがとても
嬉しかったです。
あんまり、こういったキャラクターをあてられることが
ないので、観た人の中で「真似したい」と思ってくれる
ほどのキャラクターがあったんだなと思うと、とても
嬉しいです。(演出つけたのは天神さんだけど)
そういえば、「はだしの青春」の時も、演じたミドリの
真似をしてくれた学生さんがいたなぁ。
昔は地味で、印象に残るようなキャラクターを演じられた
実感がなかったけれど、今ようやくそういった所へ
行けるようになってきたのかなぁと思いました。
何となく、上達はして行っているんだなぁ。


■当たり前が出来る稽古場

私は何とも思っていなかったのですが、稽古を見に来ていた
メンバーから、

「(台詞が無くて)後ろに居る時に、ナイルとスランプが
 やりとりしているのは、天神さん(演出)から
 言われたからやっているんですか?」

という風に聴かれたことがありました。
特に演出の手が入ったわけでなく、自然とやっていくなかで、
アイコンタクトやコミュニケーションを役同士で
やっていました。他の稽古場では、こういう部分も演出の
手が入っていたので、言われなくても勝手にやってみている
というのが今までにないこと、だと思ったそうです。

こういったお芝居を稽古の中で作って行けるというのが
当たり前に出来る稽古場っていうのは本当に楽でいいなぁと
思います。特に打ち合わせをしていなくても、何となく
こんなことをしたいのかなぁと思ったり、こうしたら
合わせてくれるかも、みたいな感じを稽古の中で探していく
というのが出来る稽古場で、とても面白かったです。

中島さんからも、「ストレスが少ない稽古場」という風に
聞いたことがあるし、えみてんの稽古場はいい稽古場
だったんだなぁ、と、改めて思いました。

基礎の発声とか、滑舌、それから、立ち方、目線や
他の役とかぶらないとか、自分の役の居るべきところへ
入るとか、今回はほとんど演出さんや役者さん同士で
指摘がなかったなぁと思いました。
こういうのをすっ飛ばしてすぐ稽古に入れるというのは
とても楽だし、やるべきことだけを稽古でやれるので、
とても良かったです。
だからこそ、稽古の中で新しい表現とかコミュニケー
ションをもっと見つけたり引き出したり出来れば
よかったなぁ、という反省もあります。


■キャストさんのお話

中島さんは、とてもシンプルにお芝居を出してくれるので、
素直に受けやすかったです。役柄上、あまりこちらから
能動的に働きかけができなかったので、演りづらい部分も
あっただろうなと思います。それでも、共演者が反応
しやすいシンプルなお芝居をしてくれて、とても助かり
ました。

稽古場の雰囲気も楽しくしてくれたり、直すべきところは
指摘していただいたり、とても頼もしいポジションに居て
下さったのが印象的でした。
本番始まったくらいから、フランケンシュタインと
ドラキュラの下りをアドリブで入れ始めたりして、
面白かったです。(笑)
私が一番好きだったのは、「あれだよ、スランプが
クッキー作るのといっしょだよ。」のところの
肘をついておしゃべりする所の中島さんが可愛くて、
あのシーンが何気に好きでした。
こういうところで、ナイルさんがスランプに対して
どう接しているかが分かって、いいなぁと思いました。


槙ちゃんは、最初に比べるととても力強くギーコを
演じられるようになったなぁと思いました。
稽古をして自信をつけたりして、芝居を強くしていく
女優さんなのかなと思いました。

昔劇団に居たときに演出してもらった方が言っていたの
ですが、

「すぐに反応してできる役者と、
 一回持ち帰って、自分の中で納得させてから
 できるようになる役者が居る」

ということ。槙ちゃんは後者なのかなぁと思いました。
稽古と稽古の間の日に、多分沢山考えてやってみて、
稽古場に来てくれているんだろうなぁと思った瞬間が
沢山ありました。
(ちなみに天神さんも中島さんも前者だと思う。
 私は後者に近いですが、あらかじめ沢山候補を考えて
 くるので、稽古場では前者です。)

天神さんが、
「自分が思った台詞の言い方をバシッバシッと
 決めてくるのが、凄かった。」
と言っていたのが印象的でした。
わたしはそんな風に出来ないから、本当に凄いなぁと思いました。
強めの役を立て続けにみたので、今度は真逆の感じの
役が観られたら面白いなぁと思いました。

槙ちゃんとやっていて楽しかったのは、ギーコとスランプの
喧嘩のシーン。あそこは普通に(といっても普通ではない)
感情っぽくなってもいいシーンなので、槙ちゃんも
感情を当てて来てくれてとても面白かったです。
ちょっとずつ日によって感じが違ったりとかも面白かった
です。


天神さんは、今回ギリギリまで道具の作業をしていて
お芝居の方へなかなか気持ちを持って行けない感じかなと
思っていたけれど、本番の最後辺りの、「どうでもいいですよ」
のシーンは日に日に良かったなぁと思いました。
あのシーンの空気をつくったのは天神さんだなぁと。
上手いなぁと思いながら舞台上で見ていました。

稽古をしながら板垣の立ち位置をどうしようか、細かく
変えたり調整したりしていたけれど、お客さんが入って
お客さんの反応に合わせてまた最後まで調整していて、
凄かったです。
今回天神さんとのシーンはワンシーンしかなかったけど、
全体を作っていくうえで、何か取っ掛かりになるような
お芝居ができていればいいなと思いました。
あのシーンは、割と早いうちから形が見えていたけれど、
それでも天神さんがお芝居の受け方で調整してくれていて、
あ、ここは私は変えない方がいいんだな、って
思った瞬間もありました。
何かうまいこと観ている人に楽しんで貰えるシーンに
なっていたらいいなぁと思います。

こうやって振り返ると、思ったより自分、何もして
ないなーと思いました(笑)
スランプは自分とは全然違うので、かなり切り離して
演じていたせいもあるかもしれません。
お芝居をしていた実感よりは、そこに居た、くらいの
実感の方が強いです。ただ居る、っていう(笑)


■スタッフワークも全力をつぎ込める環境

お芝居だけでなく、今回の公演は、舞台セットも小道具も
衣装も大半はふたりがメインで、サポートメンバーに
手が回らない所を助けてもらう、という形でした。
とにかく時間と体力との勝負で、本番1〜2週間前
くらいはとにかく追われて追われている感じでした。

私は小道具と、舞台セットの上に置く舞台美術を
準備していました。あらかじめどんな美術にするかは
イメージ画を作っていたのですが、実際に配置する
となると、舞台セットの配置が変わって修正する場所が
あったり、思ったよりも殺風景になったりして
バランスがとりにくい場所もありました。
ただ、それぞれ直接作業をしていたので、納得のいく
形にできたんじゃないかなと思いました。

舞台セットもそうだし、音響も照明もそうだし、
お芝居は良くてもそれ以外が見劣りする、という
ようなものにはしたくないっていう気持ちは
あったんじゃないかと思います。
音響も照明も、最後の最後まで調整してくれたり、
練習をしてくれてたりしていて、逆に舞台にそれらが
入ることで、そうなんだな、と思えるくらいの
ものになったと思いました。

特に照明は、これらの明かりがなかったらどうなって
いただろうなと思うくらい。
細かい所まで考えて、それを形にしてくれて、
本人は自分のやりたいように、という風に言っていたけれど、
そうやって、自分が良いと思うもの、こうだと思うものを
形にして落とし込んでくれるスタッフさんと一緒に
舞台を作れて本当に良かったと思ったし、嬉しかったです。
多分、えみてんの作る舞台にはこういう人が必要なんだと
思います。

それで言えば、当日運営をしてくれたサポメンや
お手伝いさんも、私はほとんど指示を出せなくて、
ほぼ丸投げみたいな感じになってしまったのが
申し訳なかったです。それでも、トラブルがあったときは
サポメンがそれに対して凄く怒ってくれて、
これだけ一所懸命、この集団のことを大事に思ってくれて
いるんだなって思ったり、そのお蔭で私は落ち着いて
いられたし、そんなことを本人は思っていなかったと
思うけれど、有り難いなと思いました。

なんか、そういう小さいことの積み重ねや
塊みたいなもので、今回の公演は出来ていたなぁって
思います。

誰かが全力でスタッフワークをしていても、それに対して
茶化す人もいないし、一所懸命自分が出来ることを
自分ができる限りの部分でやってくれていたように
思います。でも、そうやって全力だったからこそ
面白かったと思うし、色んな気持ちがあったと思うし、
それは最初に、先頭で天神さんが手を抜かないで
やっていたからだと思います。
だから、私もお芝居も、スタッフも、全力でやっても
誰も文句を言わないし、やってもいいという環境が
本当にありがたかったです。

取り組んでいる内容は違っても、熱量が同じだったり
近かったりすれば、同じ所に向かってやっているんだな
っていう気持ちになれるんじゃないかなって思います。
だから、誰かが乗り気じゃないとか、ここら辺で
いいんじゃないかっていうことが無い時間を過ごせて、
本当に良かったと思いました。

あとは、これをちゃんとお客さんに届けて、
お客さんが観に来てよかった、次も行こう、応援しよう、
と思ってくれるように、作品作りをしていかなきゃ
いけないなと改めて思わされました。


■お客様のありがたさ

本当に、今回はお客様が来てくれるかどうか心配でした。
顧客名簿も無い、歴史も無い、自分の知名度も無い、
そんな中で、これだけのお客さまに来ていただいたのは
本当に感謝しかありません。

また、思ってもいなかったような方にも来ていただけ
たりして、気が付かなかったけど、こんな風に
応援しようと思ってくれている方がいてくれるんだなと
思って、本当に嬉しかったです。
小学校の頃の友達だったり、後輩だったり、
中学の後輩だったり。
そんな昔、周りに居てくれた人たちが、こうやって
時間を飛び越えて来てくれたような、それが
本当に嬉しかったです。

大人になっていいなと思うのは、演劇をやっている、
といっても、それを受け止めてくれること。
面白いと思ってくれる方も結構いて、ちょっと人と
違うってことは、大人になってからは武器なんだな
って思ったり。

お客様からいただく感想とか、知りたいことも
アンケートをみて、思ったよりもえみてんを観に来たよ、
のとえみを観に来たよって言ってくれる方が多くて、
私はそれだけのものをちゃんと返せたのかなとか、
もう次はいいやって思われるようなお芝居をしていな
かったかなとか。自分では真っ直ぐに舞台に立っていた
つもりだけど、どこかで緩んだ気持ちとかになって
いなかったかなとか。

舞台は楽しい。面白い。
だけれども、私たちが目指すのは、お客さまが面白い
って思うことで、アマチュアを一歩踏み出した所。
まだそこまで踏み出せていないかもしれないけれど、
そういう所に向かわせてくれる人たちが居るっていう
のは、本当にいいなぁと思います。
面白いにも色んな形があるし、ただ笑って楽しい、
ということだけではないと思っています。
だから、そうでない作品を届けるっていうのも
私は面白いと思うし、そういった面白さを面白いと
気づいてくれる方々も増やしたい。

笑って楽しいお芝居は、えみてんじゃなくても、
県内で上演してくれるところはあると思います。
そういう作品はそういう所が得意だと思うし、
それをちゃんとわかってお客さんも来ていると
思います。だから、王道なんだけれども笑えるだけじゃ
ない作品だったり、県内ではえみてんでしかできない
っていうような作品だったりを、これからやれたら
いいなっておもったり、私はしています。

本当にえみてんではいつもスタートするところよりも
先から稽古がスタートできるし、言うことも、
言われることもわかってくれる役者さんと一緒に
作品を作って行けるって思います。
えみてんの舞台に立つのが目標、誘われるような
役者になるのが目標、出たいと言って出してもらえるのが
目標、とかね。そんなユニットになっていけたら
本当に嬉しいなって思うし、多分思ったよりもそれは
簡単にできるんじゃないかなって思います。
だから、気になったらいつでも声を掛けてほしいし、
私たちも一緒にやりたいと思った役者さんにはきっと
声を掛けるんじゃないかなって思います。

これから演劇を始める人もいるだろうし、
劇団を立ち上げる人、私たちみたいにユニットを
作る人もいるかもしれない。
県内の演劇がもっともっと盛んになって、
映画を見に行くように、漫画や本を読むように、
演劇を観に来てくれる人が増えたら嬉しいなって
思っています。そして、そんなきっかけにえみてんが
なれるように、前に進んでいくんだろうなと
思います。

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