芝居を手にした黄兎の日々

芝居を再び手にした私が繰り広げる、やや外れた日々。
でも、きっと面白い日々に違いない。
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「のとえみと天神祐耶が会いに行くツアー」第4回!

先日、魔導演劇結社インポッシブルさんという、
明らかに怪しそうな団体のメンバーさん(党員さん?)と
演劇のワークショップ(稽古)をしてきました。

その様子はえみてんブログの方でざっくりと
書かせていただいております。

私個人のブログでは、どうでもいい細かい部分を
メモ程度に書き留めたり、補足として説明したり、
解説したりする感じで、長々と書いていこうと思います。

ちなみに、参加したメンバーさん、その場に居た
えみてんサポートメンバーのみにわかるような
書き方、説明の仕方になる予定です。

稽古に参加してくれたからこそ得られるものって
あると思うので、稽古に参加してくれたメンバーさんの
ために、という意味合いでも書いておこうと思います。
知りたかったら一緒に稽古をすればいいですしね。

というわけで、長々と書いていきますので、
お時間のある時に暇つぶしとしてでも読んで
いただければ幸いです。

■基礎練習は若いうちにすべし

突然ですが、わたしは運動が苦手です。
学生時代も万年文化部でした。
そんな私が演劇(体育会系:文化系=6:4)を
始めてしまい、最初に迎えたのが基礎練習でした。

立ち方、歩き方、本当に先輩に沢山指摘されました。
基礎練習とかミニゲームとか本当、嫌いでした(笑)

ですが、そんなわたしも大学4年間、基礎体練
(ストレッチとか普通のスピード、ハーフスピードで
歩くとか)と、発声練習をこなしたので、
それなりに舞台に立っていられるようになりました。
今、こうしてなんとな〜く舞台に「立つ」というのが
できているのは、その時のお蔭だと思っています。

だから、このまま演劇を続けて行くのなら、
30代、40代と演劇を続けて行くのなら、
20代の内にしっかり基礎体練をやって、舞台に
「立つ」を意識しないでもできるようになるのが
いいんじゃないかなと思っています。

特に、インポッシブルのみんながやっている作品、
作風ならば、立つ、止まる、回る、走る、飛ぶ、
スローで動く。そういったことがきちんとできて
魅せる形になるだけで舞台の完成度って上がると
思っています。

ベタなお芝居は誰でもできる。けれども、その
誰でもできるが出来ないっていうのは致命的だと
思うのですよね。そして、こういうお芝居は
20代でやるのが一番面白いって思うんです。

30代になってくると、体力とかもそうだけれど、
お芝居の質とか、作品とか、20代のお芝居から
大人のお芝居にならなきゃいけないな、っていう
瞬間がくると思うんですよね。
だから、その瞬間がくるまでは全力で楽しんで
欲しい。

事前に合わせなくてもわたしと天神さんが
ちょっとやって見せるっていうのが出来るのは、
20代の頃に、演劇を始めた頃に、こういった
お芝居を知っていたからだと思うし、観ていた
からだと思うし、やっていたからなんじゃないかな
って思います。

30代になってもこんな風に面白おかしくやれるのは、
若い時に基礎的なものを一通り通ってきたからだと
思います。今をもっと面白くするためにも、未来も
面白く芝居をするためにも、基礎体練は怪我をしない
程度にしっかりやってほしいなぁって思います。



■意識の分散は日常でやるのが効率がいい

屋敷君も事前に言っていたと思うし、稽古中にも出てきた
意識の分散。舞台の上にいるとこれは絶対必要な技術
ですよね。

基礎練で天神さんが教えてくれたのは無意識でも身体と
言葉が動くくらいになったらいいですね〜と思いました。
私が教えた発声も、体練+意識の分散です。
指先まで意識しつつ、重心バランス、そして滑舌・発声を
同時に行います。意識の分散は色んなミニゲームとかにも
含まれているので、そういうのを繰り返しやっていったら
良いかもしれないです。

さて、そんな意識の分散ですが、わたしは割と日常生活
(というか仕事中)に使うことも多いです。

自分が仕事をしている時、隣の席の人、あるいは前の
席の人、一緒のデスク島、一緒の部屋で仕事をしている
人が何をしているか知っていますか?
パソコンに打ち込みをしながら、目は画面をみながら、
手はキーボードをたたきながら、自分の隣で仕事をしている
ひとが今何をやっているのか、そのままの姿勢で知る
ことはできますか?

・今トイレに行った
・書類をチェックしている
・今日は機嫌が悪そう
・何かわたしに話したそう

仕事をしながら、自分の視界の範疇で意識をしてみる。
また、

・今自分の後ろを通っていったのは?
・隣の人の電話の相手は?
・隣の人が落としたものは何?

そういったことも、目だけではなく、音、声、空気、
を含めて感じて当てることはできるでしょうか。

わたしは一緒にお仕事をしている人たちを管理する
側なので、できるだけ観察するようにしています。
作業をしているひとたちの横を通る時も、
誰がどこにいるか、調子は悪くなさそうか、まったり
しすぎていないか、などなど、ほんの短い時間ですが、
横目で確認したりすることもよくあります。

でも、ジロジロ見るわけにはいかないので(笑)
意識の分散を使ってみたりします。

お芝居をする時だけ、基礎練習をする時だけ気を
つけても、こういうのってなかなか身に付きません。
女性と男性でも視野の広さや見られる範囲、気づき方は
違うと思います。それでも、やらなければずっとできない
ままです。
天神さんが教えてくれた基礎練のように、続けていれば
突然できるようになる瞬間があるはずです。
これができると、多分景色も変わって見えるんじゃ
ないかなって思います。

※これは大変に精神が疲れるので、長い時間やるのは
おすすめしないです......。



■最初に出た瞬間にキャラクターは決まる

キャラクターものの時は特にそうですが、個人的に
一番最初の出番、台詞はとても気を付けています。
なぜなら、その一言、出た瞬間にお客様が思った印象で
そのキャラクターはある程度決まってしまうと思う
からです。

逆に言えば、最初さえきちんと自分のキャラクターを
伝えることができたなら、その後多少ぶれがあったと
しても、観ている人は最初の印象でその後もずっと
見てくれます。

そういった先入観を上手く演出さんが利用すれば、
その後の展開やキャラクターの作り方も楽に
なることがあるんじゃないかなぁって思います。



■キャラクターを伝える

じゃあ、どういったことがキャラクターなのか。
うーん、難しいところですよね。私も結構悩んだりします。

天神さんと演らせてもらったシーンでも言っていましたが、
キャラクターによって、立ち方、距離感、っていうのは
見た目にもわかりやすいなぁって思います。

相手から離れる時に、パッと後ろに下がるキャラクターも
いれば、ゆっくりと音をさせずに下がるキャラクターもいる。
しゃべり方や声にこだわる人もいますが、それよりも
行動を変えた方がキャラクターが立つんじゃないかなと
思います。これは最後に天神さんが言った、「呼吸をする」
にもつながることかもしれませんね。

キャラもの、マンガやアニメっぽさがある作品なら、
そういうものを参考にして、立ち方や歩き方をつくっても
良いかもしれません。

まず自分でイメージして立ってみる。
そして必ず鏡で確認する。

そうすると、自分が思っている見え方に見えないところが
どこかあるはずです。それを鏡を見ながら修正する。
そして、修正した立ち方やポーズを身体に覚え込ませる。
多分、自分が思っていたよりもちょっと辛い体勢になる
ことが多いはずです。
鏡が無いなら、動画を録って確認するのもいいと思います。
(ワークショップの動画をちょっと確認しましたが、
 自分の動きの整理されていなさに愕然としましたよね。)

演劇なのだから、声だけでなく、身体も使ってキャラを
伝えるというのはやっていってほしいなぁと思います。



■初見の文章を読むときに気をつけること

オーディションやこういったワークショップで、初見の
文章を読むことがあると思います。その時に、私が
気を付けていること、そして、これは気を付けた方が
いいと思うことです。

・読み間違えない
・わからない漢字は聞く、調べる
・切る場所は句読点

これは絶対、というくらい気にした方がいいと思います。
読み間違えるとテンポが崩れますし、漢字がわからないと
そこでとめてしまうことになります。
(わからないんだったらわからないなりに自信をもって
読む。)
そして、基本はまず、句読点です。

今回のワークショップでも、読み間違えたり、漢字の
読みがあやふやなままやっていた人がいましたよね。
確認できる時間があるのならば、聴いた方がいいと
思いました。

また、句読点で切るというのは初見だと難しいのかなぁ
と思いました。
台本を書いた人は、適当に句読点を打っているわけでは
無いと思います。役の思考だったり、ニュアンスだったり、
それこそ天神さんの言う呼吸だったりすると思います。

だから、まず初見の時は句読点で呼吸をして読む、
というのは意識してやってみた方がいいかな、と思います。
後からじっくり台本を読んだ時に、なぜここで句読点が
入っているのか、というのがわかったりしますしね。

それが出来たら天神さんが言ったように、

・テンポ
・前の人の言葉のケツをとる
・前の人の芝居を受ける

というところです。

先にここにとらわれてしまうと、基本的な読みや句読点が
ないがしろになってしまいます。また、雰囲気だけで
お芝居をやろうとしてしまって、本質的な部分が伝わらない
ということもあるかもしれません。

テンポは、前の人の読んでいる速度、強さをトレース
していけば出てくるはずです。気を付ければできると
思います。

前の人の言葉のケツをとるというのも、
「前の人の台詞をちゃんと聴いていれば」わかるはずです。
言葉だけではなく、呼吸も一緒に聴ければベスト。

前の人の芝居を受けるというのは、その人のテンションを
受けるということでもあります。
今回天神さんが持ってきたテキストの、みんなにやって
貰ったところ(割セリフ)で言えば、前の人のテンションより
盛り上げるのか、落ち着かせるのか、キャラクターを
入れるのか、などなど......。
最後に私と天神さんで割セリフの所をやって見せれば
どんな感じが完成形なのかわかりやすかったかも
しれないですね。

こういった割セリフは基本です。
メンバーさんで繰り返しやるだけでも何か気づけることも
あるかもしれません。



■台本を読む

天神さんが最後に呼吸の事を言っていましたが、個人的には
その呼吸が出来るというのは、前提として「台本が読めている」
ということがあるんじゃないかなと思います。

思い込みで、ここはこういう呼吸だろう、という風に作って
いくと、結局雰囲気芝居(意味不明な所でブレス、呼吸を
していたり、それっぽいお芝居になってしまうだけで
意図や行動が伝わらない)になってしまうのではないかと
思うからです。

だから、台本は読めるようになった方がいいと思います。
(台本の読み方 ※昔書いた版
 http://yellowrabbit.jugem.jp/?eid=642

とっかかりは人それぞれだと思いますので、
自分が読み解きやすいところから入って行けばいいと
思います。

詳しくはこの記事へ
「台本をどう読んでいるか」をできるだけ書く
http://yellowrabbit.jugem.jp/?eid=1676

今回渡されたテキストで言えば、
・勝次の緊迫感はどの程度か(緊急性)
・伊藤の下関に対する態度と勝次、花巻に対する態度の違い
・花巻の他人に対する態度(余裕、優位性など)
といったようなところが取れれば最低限はいいのではないかと
思いました。


初見の文章を読むときに気をつけることがクリアできて、
自分の割り振られた役を読み取る。
そして、自分はどう読み取ってどう表現するのか、という
ところが演出さんに伝わって、初めて「演出」をして
もらえます。

逆に言えば、そこにまでたどり着いていなければ、
演出してもらうことが出来ません。その分演出さんの手が
かかってしまうわけです。
稽古のスピードが速い稽古場、出来る役者さんは、
最初の稽古から自分が考えたお芝居を持って稽古場に
来ます。そうすれば、短い稽古時間でも早く作り込む
ことができます。


■ワークショップでフォローできなかった質問

稽古場で感じてもらったこともあるかもしれませんが、
貰った質問で稽古場で返せなかったものについて
フォローしておこうと思います。

・会話の演技(とくに、反応など、「受け」の部分。)

「受け」は相手の言葉や感情にリアルタイムに反応
すること。その場で、初めて、そのキャラクターが
言われたという反応にすること。
相手の「意図」(何を思ってその言葉を、そのような
ニュアンスで伝えてきたのか)を掴んで、それに対して
自分の役として(心を動かして)反応する。

例えば、ハジメは純粋に言った事だとしても、
パトリシアがそれを「皮肉」ととらえたならば、
そのような反応をすること。
相手との関係性によって決まったりする。


・会話の中で、舞台上の「いい立ち位置」の
 取り方(物理的なこと)

自分がいるべきところに入ること。

例えば、初めて彼女の部屋に行ったという
シチュエーション。
自分のキャラが、初の彼女で、奥手、緊張する
という感じだったら、彼女の部屋のどこに
座るだろうか?

クッションや座布団の上ではなく、入り口の横
辺りに恐縮しながら座るかもしれない。

逆に女の人に慣れている人なら、彼女のベッドに
腰かけるかもしれない。

そういったことを、自分のキャラクターと相手との
力関係、状況を見て判断して動く。
実際に演じていて、「何か違うな」と感じたり、
居心地が悪いと感じたら、そこは適切な場所では
ないことが多い。客観的に、前からどう見えるか
という視点を追加して考える。

経験が増えれば、感覚で出来るようになる。


・外面を表現する演技と内面を表現する演技の切り替え

オンの台詞、オフの台詞、という意味だったら、
「外に向けてお芝居をするか」
「内(自分)に向けてお芝居をするか」
の違い。

表現として、笑顔で悲しい台詞を言う、というような
ことの演技の意味だったら、
気持ちを大きく作って、それを自分の中に押し込める
イメージでその感情とは反対の感情で言葉を出す。


・お芝居における強い感情の伝え方とは…

声の大きさ=強い感情ではない

気持ちを大きく作る。
それをどんなイメージで相手にぶつけるか。
・爆弾のように激しく
・レーザーのように細く強く1点に向けて
・舞台全体に向けて
・鋭い刃物が頬をかすったような
・重く黒い鉛のように
などなど

日常生活でも、何気ない一言や、正論が場に放たれて、
その場の空気が凍ったり、張り詰めたりという場面が
あると思います。そういった時の発言の強さなどを
きちんと覚えて、自分の引き出しにしまっておくこと。


■参加してくれたメンバーさんそれぞれ

せっかくなので、感じたことをメンバーさんそれぞれに
メモしておこうと思います。あくまでも私が見て
何となく思ったことや印象です。

・屋敷君
どれに対しても真っ直ぐに取り組んでくれて、
自分なりの答えを探しているのが凄いなぁと思いました。
観察も細かくて、観たお芝居について自分で分析して
疑問点を投げかけてくる頭の回転の良さも流石だなぁ
と思いました。見たものを言語化する力も流石。
黙々と前を向いて練習する姿も印象的。

真っ直ぐさがお芝居にも出ているので、更にそれを
生かすとしたら、自分の容姿を上手く利用すること。
姿勢が大きく悪いというわけではないのですが、
舞台に立つと小さく見えるので、自信を持って
大きく動く。止まる、ポーズ、立ち方をもう少し
気を付けてみたら、もっとカッコよさがあがると
思います。

自分のやりたいお芝居をやってみて、相手に何となく
伝わるというところまで出来ているので、真っ直ぐな
だけではない表現や視野を広げられたらいいなと
思いました。

・シャケ君
自分のいいところを生かしてお芝居をするというのが
わかって出来ているんだろうなという印象でした。
テキストを読んで、自分のキャラクター、役割を
シンプルにとらえて表現できるのはとてもいいなと
思いました。基本もあると思うので、後は視野を
広く持って、呼吸をすること。

練習している時も、人の居ない方向に向かって
自分の中で練習をしている感じだったので、
自分だけの世界から、ほかの人を意識した世界、
視野をもったらもっと伸びそう。
自分のお芝居は持っているので、相手を意識して、
受ける、返すというのを柔軟にやったらもっと
余裕のあるお芝居ができると思います。
声に頼らない、自然なお芝居もできるようになったら
それも見てみたいです。

・テンタ君
とても柔軟性があって、人から愛されるキャラクター
だと思ったので、お芝居でもそれを生かしていったら
いいなと思いました。
愛されるキャラクターが演じられるというのは才能だと
思っているので、他の役者さんとは毛色も違うし、
自分のいいところにまず気が付いて伸ばしていって
欲しいな〜と思いました。

どんなお芝居をしたいか、どんなキャラクターを
表現したいか自分のイメージをまずしっかり作ること。
臆せずに色々思いついたことをやってみたらいいと
思います。自信をもってやってみてください!

・マンボ君
自分なりに理解してやろう、という姿勢があって
とても好感でした。コツコツと黙々と練習したり、
役を演じられるということも才能なので、他の人と
比べて地味かな?という風に思わないで、自分ができる
役柄、お芝居を確実に積み上げていって欲しいなと
思いました。

思い切ってお芝居ができると思うので、どんどん
自信を持ってやっていってみたらいいなと思いました。
やりたいことは伝わると思うので、その精度や強さを
あげていったらいいと思いました。

・合唱部君
シンプルにキャラクターを捉えて伝えることが出来ると
思いました。周りのお芝居も少し気にしながら
反応するということも意識していて良かったなと
思います。さらに呼吸を意識してお芝居をすることで、
表現が深くなったり広がったりすると思います。

自分の思い込みだけでなく、テキストから考察して、
緊迫感や臨場感を想像だけでなく実際に自分で感じて
より大きく外に出せるようになったらもっといいなと
思いました。


私の独断と偏見で書いてみました!
みなさんそれぞれ個性があって、一人ひとり、お芝居を
一緒にやっていったらもっとわかることも、伸びる部分も
見えてくるだろうなぁと思いました。
若くて熱意のある役者さん達とお芝居をさせていただくのは
本当に面白いです。わたしもできないことが沢山あって、
みんなと一緒に勉強させてもらいました!
ありがとうございました!!
演劇ムーブメントえみてん | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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